煉瓦の中には龍が棲み
わたしはそれを一等好んだ

龍はどんなものにも潜んでおり
それらがくるくる、やるのを見ると
描かねばならぬ、書き留めねばならぬと
筆やらサインペンやら持ち出した

素描(デッサン)もそうです
速記もそうです
身の内を暴れ回る小さな龍に
気づいた時が全てです
それがわたしの創作の全てです

向き合おうとするほどに
勢いを、存在と存在を結びつける力を増す
あれらがどうして忘れられたものか
真実とは、どうしてこんなに、まことしやかな
2017.02.04 灰草 露


存在と不在のあわいにて。