青いリボン

「青いリボン」

青いリボンがたなびいている
私はこの風を君に届けたい
現実はダンスしてくれないし
夢の中は混線した歌声が響いている
ここに足りない愛を探しに行って
君のいない日々は半年を迎えようとしています

何度唱えても空っぽに思えた言葉
今更になってこれは容れ物だと気づいた
とびきりの感情を迷わず差し出すための
美しく丁寧に磨かれた箱

青いリボンがたなびいている
窓に吊るしていたそれを取り上げ
頬擦りをする
雨や森の気配がある
よく磨いた木箱にかけてやる
中身は誰も知らない
君にしか知らせない

はかなきトコシエ - 灰草 露 -

灰草 露の詩のノートです。

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